2019フィリピンスタディーツアー
2019.08.28〜09.01
こんにちは!
今回は、昨年夏にフィリピンのバライバイ小学校を訪問した時のスタディーツアーについて報告いたします😊
フィリピンのバライバイ小学校はTABLE FOR TWOの支援先の1つで、首都のマニラから車で約5〜6時間かかる所にあります。
今回のスタディーツアーは「テーブルの向こう側を訪ねて。。」をスローガンに掲げて行ってきました!
参加メンバーは東は千葉、西は山口と全国から25名が集まりました。
1日目、マニラ空港に集合。初めましてのメンバーも多く、ドキドキとワクワクの5日間が始まりました。
ひとりで参加した1年生、旅先から来た子、それぞれ境遇は異なりますが目的は皆同じです。
「自分たちの活動する向こう側を知りたい。」
「子どもたちの笑顔を見てみたい。」
今回のツアーで主に行ったことは
・菜園の見学
・給食の実食
・オリジナル給食の提供
・栄養セミナー
です。
2日目、オロンガポからジプニーでバライバイ小学校へ。
↑ジプニー。乗り合いの周回バスのイメージ。
学校に入ると、たちまち歓声が聞こえてきました。子どもたちが私たちの訪問をこんなにも喜んでくれるとは。子どもたちに私たちTABLE FOR TWOは認知されているのかな、という認識だった私はこの時点で「確実に子どもたちに給食は届いているんだ!」という喜びを感じました。
着いて間もなく屋根のある外のスペースで、子どもたちの給食の時間です。
この日のメニューは
・青パパイヤとエビのトマトソース炒め
・バナナ
・ココナッツミルク
でした。
初めて現地の給食を目の当たりにし、こんなにも素晴らしい給食になっているのだと驚きました。白米と一品くらいだと想像していたので。
それからすぐに私たちも同じ給食を頂きました。どれもとても美味しくて自分たちの活動が形になっていると実感し、早くも胸がいっぱいでした。
食べ終わると、菜園の見学をさせていただきました。参加メンバーも菜園に関しての知識が浅く、先生が独学で管理されていること、フィリピンの難しい気候に対応して様々な工夫が凝らされていること、初めて知ることばかりで、私たちももっと勉強して力になりたいと感じました。
↑TFTの支援金で購入したビニールハウス
この日の活動が終わり、それぞれステイ先のファミリーとご対面です。今回のツアーでは、全てのステイ先を給食支援の対象者のご家庭としていただきました。
3日目。集合してすぐに給食作りの開始です。今回作ったのは「魚の雑炊」です。
メニュー考案から材料調達、調理までメンバーが行いました。
このメニューは日本食を生かしつつ、簡単に大量調理でき、煮て全て食べられるようにすることで栄養バランスが良いということで、これに決めました。
慣れない環境、初めてのメンバーでの大量調理で、かなりバタバタしてしまいましたが無事完成しました。授業の終えた生徒から配布していきます。マサラップ?(美味しい?)と給食を食べる子どもたちの顔を覗き込む私たち。ちょっと食べにくそうでしたが(笑)気になる子どもたちの反応は。。
頷いてくれる子もいれば、気を遣って苦笑いの子。味は成功とは言えるものでは無かったようです。。
後から聞いたことですが、どうやらこちらではお粥状のご飯はおやつ(ミリエンダ)というものとされているようです。
それでも子どもたちは私たちの給食をしっかりと食べてくれました。また給食への感謝の気持ち、「食べる」という事への執着心を感じました。
給食の時間が終わると、栄養セミナーに移りました。このセミナーは任意で集まってくださった保護者に向けてです。3ヶ月に1回ほど先生が行なっているこの企画の半分の時間をいただきました。
今回集まって頂いたのは約30名。内容は三大栄養素と、料理法の紹介です。
ディスカッションも交えて、紹介した調理法でのメニューを考えてもらいました。
4日目。私たちのお別れ会という事で、プードルファイトというフィリピンの伝統的な食べ方を教えてもらい、ご馳走を囲みました。大きなバナナの皮をお皿にし、各ステイ先で作ってくれた家庭料理を並べ、左手で食べます。始めは素手で食べる事に抵抗がありましたが、食べるコツを教わったり、料理の紹介を聞いたりと、とても楽しく温かい時間でした。
最終日。日も登る前の早朝。学校に集合し、バライバイ、ホストファミリー、子どもたちとのお別れです。涙を流して寂しがってくれて、また来てねと見送ってくれました。
帰りのバスでは、それぞれのステイ先の話やこれからの活動についてなど、早起きだったのにも関わらず話が尽きませんでした。
たった5日の滞在でしたが、自分の肌で感じたことは現地に足を運ばなければ分からないことだと思います。
給食の現状を知ったことで喜びや驚きを感じたと共に、改善点も見えてきました。
メンバーひとりひとりが出来ることは小さいかもしれないけれど、自分たちが見てきたことをより多くのメンバーに伝え、日々の活動に繋げていきたいと強く思いました。
たくさんの人の温かみと繋がりを感じ、たくさん考えさせられた濃い5日間でした。
11代目関東コア 竹内光
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